多店舗展開している企業において、統括責任のある部署役職において店舗巡回は欠かせない業務のひとつです。
さて、ではその代表格であるSV(スーパーバイジング)ですが、いったいどのような動きや時間をもって行われているのでしょうか。
いや言い方を変えると、デキるスーパーバイザーとデキないスーパーバイザーの差とは…ってところにもつながります。
私見ですが、仕事柄それなりに多数のSVを見てきましたし、私の経験もありますので、自信もって語っちゃいますと…。
先ず、例えば売上の好調な店と不調な店では、どちらのほうが時間かかるでしょうか?
私なら好調な店です。
と言うのも、「何をしてくるのか?」なのです。
スーパーバイザーというのは、掃除はどうだ?雰囲気はどうだ?料理はどうだ?接客はどうだ?っていうところを単純にチェックして回るのが本質的な仕事では無いんです。
言うなれば、その辺のチェックは情報集めに等しい側面なのです。
売上の乏しい店舗は、努力するべき余白がたくさんあります。あるのに出来ないのです。では何が理由にあるのか?
マラソンなら、走り方かスタミナ(基礎体力)か?精神的なことか。コースの問題か?まで幅広く要因を探る必要があり、ちょこちょこと指導しましたでは追いつかないし、そもそも現場が精神的に追い込まれて疲弊してしまいます。
でも、大概のスーパーバイザーは低調な店舗にほど売上を上げるためにへばりつき、スタッフを責め立てて頭抱えながら店を後にします。店はさらに空気を濁し、結果を出せなくなるのです。
ちゃんとした責任感のあるスタッフ達なら、店の成績が低調であることが本意ではないんです。だから、基礎から見直すなり、コース変えるなり、とにかくサラッと次の課題を残して去ってやるべきなんです。もちろん、現場側が率先して意見を求めてきたらしめたもの!その時はたっぷりつきあってあげるのです。
その意味はこの後さらに深めます。
さて、好調な店はというと…。
これまた大概のスーパーバイザーは、好調だから心配ないね!とサラッと現場を去ります。
私なら好調な店ほど目を光らせます。
でも、態度には出しません。好調な店はそのままでいいよとは済まさないということです。
これもマラソンで例えると、なかなか全力で走っているランナーに、さらに走れ走れと並走して煽らないという意味です。好調なんですから力あるんです。その力をさらに引き出して上げるのがスーパーバイザーで、さらにそのためには、スタンダードなチェックしてたって見えてきません。
そうです、シューズを見直すがごとく、食事を見直すがごとく、フォームを見直すがごとく…。コンマ何秒を求めるアスリートの努力に応えるような感じ。だってそもそも好調ってことは回転数が高いんですから、そこを計らないと絵に描いた餅ってバイジングになりますから。
そういう取り組みを引き出すためにヒアリングが増えます。現場からもコミュニケーションが増えるはずです。
だから結果時間かかかってしまうので、好調な店は長くなりがちなのです。
要するに、スーパーバイザーの武器は円滑な卓越したコミュニケーションなのです。コミュニケーションに質が伴わないと、その店は衰退し始めるのです。
そして、チェックするのがSVの軸では無く、コミュニケーションが軸であり…、
SVの本旨は支援です。
後方支援!
だから、頭高くいたって意味無いんです。
共に戦友として戦う支援者なのだと思って頂きたいと思います。
今日はここまで☺️👍