コンプライアンスに揺れる吉野家 40年前の危機はどう乗り越えた?(日経ビジネス) https://news.yahoo.co.jp/articles/5163c4ba28c4fecc8fe753027488ee23f899dc08
企業が危機に晒されることには2つの時間軸があるでしょう。
過去が無く突然やってきた危機に遭遇する時間軸…
過去から積み重ねられてきた当然の流れとも言える危機に見舞われる時間軸…
本来、どのような危機に対しても対応する術を持ち合わせている、所謂危機管理経営が理想とはいえ、私も大打撃を受けた「狂牛病」という流行病には正直その時に対応できる手立てがありませんでした。
それはまたたく間に牛を取り扱う大部分の企業事業を奈落の底に沈めました。
過去を教訓に今に活かす…と言い訳しても、今その企業が存在しないとなると後の祭りでございます。
一方の過去から繋がる時間軸を持つ危機というものは、ほぼ人災(人から由来される災い)となりましょう。
食材が、商品が、流通が…それぞれが独自に動くことは無いのであります。
つまり、それらはすべて人が決済し人が行動しているということ。
この記事を紐解くに…上がるも落ちるも人間が道を拓いています。
役員が自分の能力に溺れ余計な一言を発した為に起こったこの危機は、やはり人が由来なのです。
この人を適とし、この人にこの場を与え、この人に流れを委ねた…それも人、そしてその代償がこの結果。
しかし、そこも人が尻ぬぐいをします。
解任…!
これも勝手に決まったのではなくて、人が結集し、そして決定したこと。
企業は人が動かしているのです。そして、多少に因らず人の集まりが動かしています。
そしてその企業を生かしているのも市場という人の集まり。
その企業が必要かどうかは先の市場という人の大集合体に認められたかどうかで決まります。
記事の企業は必要とされました。しかし、その裏でも人が「再起」という市場に認められる為の行動を選択して合致したということ。
人は、例え私のように【一人の個人事業】だろうと【法人という企業】だろうと、どうしても人との関わりは外せないのであります。
ただ、関わり方は多種多様。
停滞した業績をV字回復させた功労者がまた一方において企業にイメージダウン含む現実的な損害を与え解任された…。
その背景には市場というあまりにも大きい人の集合体であります。
内部においても、ヘッドハントした者と解任した者(達)…誰が悪いのか功労なのか…。
しみじみと考えが深まる記事でございます。
本当の危機管理における最大の矛先は、やはりなんと言っても「人」なのでしょうね。
本日はここまで😆💦