伊藤忠はなぜ企業理念を「三方よし」に変えたのか。全社員が知らない理念は意味がない(BUSINESS INSIDER JAPAN) https://news.yahoo.co.jp/articles/91d1ef74ae1263d0235be88a91dde5a3dc82ddd9
私が管理監督者だった頃…各店舗に出入りする納品業者に対して、夏には冷たいお茶、冬には温かいお茶、それぞれに「どうぞ!」と一言添えて出してくださいと徹底してやりました。
まぁ、ちょっと仕入れ値の高い材料を割りと多めに仕入れる業種だったこともあり、現地で目視検品(ある程度の質も見るため)、相互検品(売り手も買い手もお互い確認)、倉庫入れは買い手にて(1つズレたら2~3万越える差異なんてザラ)…を当たり前としておりました。それだけに、手間のかかるお客様であったろうと思いますので、そこは感謝の気持ちとして最後にお茶というわけです。そうしますと、業者も繁忙時間に訪問しちゃうと、結局待たされたり忙(せわ)しかったりするし、単価高い商品の納品なので、本人も落ち着いてやりたいという気持ちからでしょう…ちゃんとこちらの閑散時間に合わせて来店してくれるのです。だいたいはミス無く納品が終わり、また倉庫入れは省けるので、ゆっくりとお茶を挟んでちょっとしたコミュニケーションも生まれます。そんなもんで割りと早めに単価や代替品の話とかも耳にすることもでき、何より…
納品担当者がかなりしっかり検品してから持って来てくれるので、ほぼ返品交換が無かったりとなります笑
何度も頭下げて往復しながら再訪問なんて非効率なことは誰でも避けたいですからね笑
私は中間問屋の背景を多少知っているので、ピッカー(商品を倉庫から出して積み込む)の有り様を考えると、うるさい取引先ほど業者もちゃんと検品するだけに実は再配分が少ないということを確認しております笑
一旦通った(納品できた)古めとか傷みモノとかは、それが通る納品先に届きやすいのです。製造から○○日以内とか、消費期限が○○ヵ月以上とかの常識内での決め事があると、思わずそこから溢れた商品は、そういうこだわりの無い取引先に届く…分かりやすくて納得の仕組みですね笑
これが、お肉とか魚だと更にシビアにならざるを得ないので、逆にそういう厳しい取引先には気を張ってくれる…でも、その業者の努力をちゃんと評価し労ってあげれたら、良好な関係でお互い良しとなるわけです。
ましてや、その店舗におけるこだわりを知っているからこそ、その業者は安心して店舗のお客様になってくれるのです。
そういうことのわからない納品業者はそれなりの相手としか取引できないし、そういうことのわからない買い手である店舗は、そんなレベルの業者しか取引しないってこともこの話の裏にはあります。
高レベルの会社に入ったから高レベルの従業員に成れるのではなく、高レベルの従業員だから高レベルの会社の在り方がわかる…もっといい会社に入りたいと転職を繰り返しても結果が出ないのと同じで、高レベルの従業員ならば、中レベルの会社でも、いや中レベルの会社だからこそ直ぐ結果は出せる…そこを評価できさえすれば中の会社も高に成れるのです。
では、中と高の差ってなんでしょうか。
中とは他人と比べて自分の位置を決めること。
高とは自分のモノサシを自分で使い計れる人。
中とは自分の都合や考えややり方でなんとか通そうと策略する人。
高とは周りと自分の関わりや関係がどう結果に結び付くかその時間や投資ややり方を計れる人。
計り画するから計画…つまり計画に貪欲な人が高レベルなのです。だから高レベルは検品も前以て正確!余計な追加時間を嫌うってのは計画性の証でしょ?笑
計画ってのは必ずしも上手くいくことが正義ではありません。上手くいかないことの方がチャンスの宝庫だったりもします。そこもどう結果に結びついたかを読み通せるのが高レベルってことです。
三方良しってのは、この高レベルな人たちが悟った長期の商売を望む為の鉄則なのですね。
ちなみに低レベルってのは、何が何でも人のせい!俺は何にも悪く無い!国が、行政が、会社が、親が、友達が!みんな人のせいでこうなった!っていう人かな笑
やられたらやり返すってのも1つのモチベーションだから完全否定はしませんよ。でも、なぜやられることになったのかを知ってからの方がやり返しやすいと思うんですよね。これが先に述べた高レベルの思考ですね笑
記事とはかなり話が逸れましたが、この三方得の理は私も何度か話しますので、是非覚えておいたらよろしいかと思います!
今日はここまで😁👍