ぼくが奉公している時分に一人前になるためには、小便が赤くなるくらいにならないとあかんのや、そういうことを二、三べん経てこないことには、一人前の商売人になれんぞということを、親方から聞いた。
どういうことかというと、商売で、心配で心配でたまらん、もう明日にでも自殺しようかという所まで追い込まれたら、小便が赤くなるという。
そういうようなことをしてきて初めて一人前の商売人になる。
だから尋ねるんやが、あなた、儲からん儲からん言うけど、小便赤くなったことあるか?
- 松下幸之助 -
(日本の実業家、発明家、パナソニック創業者 / 1894~1989)
私もほんとに血の混じった小便は出なかったものの、経営者として立ち行かない頃があり、悩み苦しみストレスによる潰瘍になったことはあります。
病気自慢なぞする気もありませんが、要するにここで言いたいことは…
あなたは全力をつくしたのか?
ということです。
聡明な方は松下幸之助さんが、病気になれ!血の混じった小便を出せ!と言ってる訳じゃないことは容易に判断できるはずです。
商売ってのはそれくらい真剣に取り組むものだ!と教えてくれているのです。
そして、その姿を1番近くで見て支えたのは奥様。
松下幸之助さんは(たしか創業50周年記念パーティーだったと思いますが、違ったらすみません。とりあえずそんな大きな集まりの壇上で)今の松下電器があるのは働くみなさんはもちろんですが、言わせていただけるならば、ここ(壇上)で1番言いたい人は奥様です。奥さん、長いことありがとう!
とおっしゃいました。奥様は目尻をハンカチで拭いながら嬉しそうに微笑んでいました。
経営者に近ければ近い立場の人ほど、そのプレッシャーや苦労は半端ないのです。
今も昔もそこは同じ。覚悟をもって未来の自分に向かって努力しましょう。
また、ストレスはリモートでコントロールできません。何時もついて回るからこそ、上手く対応しながらしっかり進歩の為に取り組んでいきましょう。
今日はここまで😊👍️