企業において、上司と部下、管理者と作業員、本部と店舗等、見る側と見られる側となっていますが、この関係性も国によって千差万別です。
私が特に気になっているのは、日本における統括する側とされる側の姿勢が、海外のそれとはかなり異なるところです。そして私にとってとても残念なことでもあります。
武士の時代は、それこそあまりに体(てい)を整えることに夢中になりすぎるとボロが出たときには最悪腹切りによって命を無駄にするくらいの沙汰が下されたようですが、武士は食わねど高楊枝くらいの見栄が一番害が無いと言えましょう。現代では命まで取られないから見た目を重視する…って言い換えられますww
日本の企業、特に上場してる位の大手の現場では、嫌というくらい目にするのが、本部の者が現場視察に来るってときの現場の取り繕い方。
そもそも、普段の姿を見てもらわなきゃ意味無いのに、突然、やれ掃除だ整頓だ口裏合わせだと、普段では考えられない位の目配り気配り…いや、それ普段からやれよっ!ってしみじみ思います。
これは何も現場だけが悪いとも限りません。
観る側にも問題あり!
行けばすぐにグチグチ指摘するとか、取り繕いに気づけないとか、そういう者がバイジングするなら、ある意味現場は取り繕いやすいってものです。
対立感からスタートしちゃうんですな。
私はいつも心がけています。
行ってすぐに仕事の話はするな!と。
現場は構えるのではなく、構えさせられているということです。
海外では、バイジングに来た相手に現場では…
おぉ、よく来たね、俺の仕事は完璧さ!な、すごいだろ!
と、あくまでも協調感、言い換えれば現場の仕事を実際にオペレートできない相手には仕事の役割分担として同等の立場を求めます。ここも大切。けして上から目線では無いからあくまでも同等。
日本なら、バイザーに対して上から目線激しいのがいわゆる職人さんですね。経営のわからないただ腕だけでマウント取りたがる方ww
本当に腕のある職人さんは経営の見地もしっかり身につけていますから、けしてマウントの取り合いなんかありゃしません。
海外もそういう感じで、現場の長と本部の人間はあくまでも仕事の上では同等、仕事は協調なんです。
だから…○○できるか?に対し、OK検討してまとめておく、いい返事を期待して待っててくれ!
という感じなのです。
隠し立てが無いからスムーズに問題解決できる。
日本のトップ企業であるTOYOTAは、これを仕組み化したわけで、それがKAIZENって呼ばれ、日本よりも海外で参考にする企業が続出したわけ。
誰がでは無く、何が正しいか!…の仕組み化!
日本の企業はまだまだ海外に追いつけません。
企業時価総額ランキングでは、アメリカがダントツトップ、次いで中国、日本のトップ企業のTOYOTAですら29位です。
悪しき日本の伝統を守り続け、良い日本の伝統は海外に流れていく…これがあの経済大国世界2位だった国の現状であり現実です。
企業内のマウントなんか何も意味を持たないということを今一度考えたいものです。
今日はここまで😤🖐️