ネットによりますと…
コンプライアンスとガバナンスは使われる意味合いが混同されがちですが、明確な違いがあります。コンプライアンスとは、法令・企業倫理・企業規則を遵守することを指しますが、ガバナンスとは、法令や規則を遵守させるための管理体制を作ることです。つまり、企業はガバナンスを強化するためにコンプライアンスを遵守し、リスクマネジメントを行います。
とありますね。
今日は何度かこのワードを口にしたのでテーマにしました。
上記はまさに文言として異議なしといったところですが、深掘りすると双方向に影響力がございます。
それは…コンプライアンスはガバナンスを形成し、ガバナンスがコンプライアンスを促進させるということです。
言うなれば、社会的にダメなものはダメ!
というのがコンプライアンスなら
わかったな、みんな!はい、そのようにいたします!
というのがガバナンスであります。
つまり、コンプライアンスは社会的な存在意義を支え、ガバナンスはリスクマネジメントを確立します。ガバナンスの確立はステークホルダーを守ります。
簡単に言いましょう。
社会のルールを守るなら信用しようぜ、なのです。お客様もスタッフもステークホルダー(利害関係)も。近江商人の根本的理念であります。(売り手良し買い手良し世間良し)
この先には「CSR(Corporate Social Responsibility)」が生まれます。これは企業が社会的存在として果たすべき責任のことです。日本語では「企業の社会的責任」と訳されます。サステイナブルってのは今が旬のCSRと言えましょう。
話は変わって、コンプライアンス掘り下げます。さて…法律ってどのように生まれるのでしょう。
全く前例の無いことの場合、例えば健康保険証をマイナカード一体化→だれもその経験が無いから、それこそひとつやふたつの摩擦やトラブルはあって当然という余裕を持つべきと言えます。それが経過措置というゆとりもよく採用されますね。
さて、では似たような法令や参考法令がある場合…これは施行の猶予として施行期日にゆとりを持たせ必要な準備をさせます。
昨今のインボイスに関しては両方のハイブリッドであります。そもそも決まっていたことに猶予を持たせ、かつ経過措置も付加しておりますので。
事業所等がモノを運ぶことによって対価を得る事業は運送業許可を得て、必要なコンプライアンスを遵守しなければなりません。
一方として、モノを運ぶことではなく、モノを運ぶことは付加価値(サービス)ですが、その運ぶモノを売買しその対価(利益)を得る卸売業の場合、許可も遵守するべき特別なルールも元々必要ありませんでした。
ところがです。昨今、卸売業に対しても運送業と同じレベルのルールを課せられました。
ただし、運送業許可事業ほどは厳しくありません。ありませんが、よく考えていただきたいのは、基となる法律はまさに許可事業のそのものだということなのであります。
管轄している部署は様子見しているようなもので、そもそも今のところ何が正しいか見当をつけているところです。一方において先行して遵守を余儀なくされている事業者(この事例の場合、運送業)はどうでしょう。確実にここは押さえられるとかここが気をつけどころとか手に取るようにわかるのです。許可事業は必死ですよ、許可取り消しとか営業停止とかおっかないこと平気で喰らいますからね。飲食店も同じ仲間です。
最近対応しなきゃならなくなったし、そういうことならってんでちょっと管轄省庁下部組織に聞いたら大丈夫って言ってたんですよぉ、何も問題ナッシング~…なんて余裕こいてたらすぐに結局厳しく締め付けられる羽目になるのも法令…ちょっと緩いから楽できるなんてのは、取り締まり側がその運用を覚えるまでの猶予に過ぎないのです。
先手先手で予想されるコンプライアンスへの対応を進めるのがガバナンスの意義なのです。
私は、この辺はコンプライアンスなの?ガバナンスなの?ってのはちょっと回転早いほうだと自負しております。
ダイハツの不正がニュースになっておりますが、コンプライアンスが崩れていればガバナンスが機能しないのは当たり前ってことですね。
今日はここまで😃👍