気分は常々(じょうじょう)

晴れても雨でも今日はやっぱり素晴らしい!考え方ひとつで気分は常に上々!

後継ぎ…🤔😫😳

事故を起こしても車が直らない日本未来の危機、自動車整備学校入学者が激減し整備士が不足に(東洋経済オンライン) https://news.yahoo.co.jp/articles/9966ab9a6331d618755dbe0e987bbfb5f401a629

 

私の30年を超えるお付き合いであり先輩でもある自動車整備工場の社長がいるんですが、年内で半世紀に渡り経営していた工場を閉鎖するとの一報が舞い込み、先日顔出しに行ってきました。

 

聞けばなかなか生々しい時代の流れに伴う整備工不足があるようで…。

 

昔ながらの職人は、記事にもあるように進化し続ける自動車の性能や仕組みに対応しにくく、あーだこーだと難癖つけては基本的な整備以外やりたがらない…とか、その割に給料は年功序列的+今までの貢献を加味するような額を求めて…まったく時代の流れに沿っていないとか…。

 

この先輩2代目なんですが、初代社長(父)はどんぶり勘定のよっしゃよっしゃ!でやってきたようで、2代目が継ぐやいなや社会や経済環境が一変し、昔ならやらなかったことも積極的に取り組まなければ到底生き残れないにも関わらず、職人達は先代のやり方を踏襲したがり、若い新人を入れても厳しくあたり辞めていったとのこと。

 

よく聞く話と侮るなかれ…よく聞くとはよくあるということ。

 

人は知らず知らずのうちに楽を求める生き物。

 

前の方がいいと言う人ほど新しいことへのチャレンジが乏しいということです。

 

しかし社会や経済は待ってくれませんね。

 

初代社長が病気で1年ほど前に亡くなり、設備老朽化による投資も必要な状況だった為に、この際と閉鎖を決めたようです。

 

今度はまったく違う世界で生きていきたい…今まで整備工一筋だったから…と先輩は語っていました。

 

周りの人には

 

もったいないよ、なんとかやれないの?

 

と軽々しく惜しむような声をかけるようですが、本人曰く…

 

じゃ、ここ貸してやるから、自分でやってみなよってんだよ!

 

と、昔遊んでた頃の無邪気な顔で笑っていた先輩を見て…

 

きっと誰にも理解されない苦労の連続だったんだろうなぁ…色々悩んでこの結論に至っただろうなぁ。

 

と、しみじみ缶コーヒーを飲んだのでした。

 

永久的な成長も、安定も、保証も、人生や経営には存在しません。

 

狙って当たることもあれば外れることもある。

狙わず当たることもあれば当然に外れることは多い。

 

結果はあとからついてくるのです。

 

今この時に、何を考え何を気づき何を優先し何をあきらめるか…。

 

私も、先生とか代表とか、名前以外の呼び名で呼ばれることがありますが、結局は私は私…。

 

今この時に選択する思想や行動は全て私の一存であり責任であります。

 

結果が全てではないですが、結果は大切。

 

結果が次の責任を生んでくれるのです。

 

先輩の工場閉鎖は、結果(現状)に対してこれ以上責任取れない…資産のあるうちに精算しちゃおうという判断です。倒産ではなく精算です。私はこれはこれで立派な判断だと思います。

もちろん記事の如く大きな時代環境の変化があっての判断なんでしょうが、判断ができれば次のアクションも見えてきますね。

 

ダラダラしてるよりずっとスッキリします。

 

次の就職先も決まっているようですが、ここも私の先輩が社長やっているところでありまして笑

 

そこで合わなかったら私の世話になると言っていましたので、構いませんがその時はその就職先の先輩に筋通してから来てくださいね、あの先輩怖いんで…と、笑ってその場を去りました。

 

まだまだ時代はスピード上げて変化します。

 

昔はエレベーターに案内の人がいて行きたい階のボタンを押してくれたという仕事が、私の小学生の頃まであちこちのデパートにいました。

 

残る業種業態、変わる業種業態、消える業種業態…それがあっての社会であり経済なのです。新しいモノを生み出すのは時間がかかりますが、一旦支持を得ると長続きします。

一方、短期的に支持を得ると長続きしませんね。

 

定番とは前者、ブームとは後者です。

定番とは愚直に守ること、ブームとは仕掛けです。

 

仕掛けがいいから長続きするのではなく、長続きするための変化や行動をたゆまぬ努力で定番化するという経過を老舗ブランドと言います。

 

先輩1人の声出しではできなかったのでしょう。

 

今までお疲れ様でした…と声をかける私でございます。

 

今日はここまで😊👍